ポートフォリオの作り方は?構成やページ数について解説

ポートフォリオ作成
クリエイティブ職の就活における、ポートフォリオの意味や役割について解説しています。また、他の就活生と差を付けるポートフォリオの作り方も解説。「ポートフォリオの作り方が分からない」、「何を載せたらいいのか分からない」という方はぜひ参考にしてください。

ポートフォリオの構成

ポートフォリオは15~20ページ前後で作成することが多いようです。採用担当者が短時間で確認できる分量にまとめましょう。ポートフォリオに書くべき項目としては以下の3つが挙げられます。

表紙/背表紙
プロフィール
作品ページ

表紙/背表紙

簡単なデザインのものでも結構なので、表紙は付けるようにしましょう。その際、ご自分の名前を忘れずに書いてください。作品集らしさが出るだけでなく、誰の何の資料なのか、採用担当者も一目で分かるようになります。イラストレーターやデザイナー志望の方であれば、表紙のデザインでさりげなくセンスをアピールできます。余裕があれば背表紙も作成してみましょう。

プロフィール

自分の写真と氏名・経歴・スキル(使用可能ツールや言語)・自己PRなどを書きます。スキル(使用可能ツールや言語)については、レーダーチャートなどにして、それぞれの習熟度が分かるようにしておくのがおすすめです。

作品紹介ページ

実際に自分が制作した作品を紹介します。1作品(1プロジェクト)1ページにまとめる人もいれば、1作品を掘り下げて見開き1ページで紹介したりする人もいます。レイアウトに決まりはないので、採用担当者に作品の良さが伝わるよう工夫して書くことが大切です。

ポートフォリオの作品紹介ページの作り方

ポートフォリオで作品を紹介するときは、一般的に以下の要素が必要になります。

作品タイトル(プロジェクト名)
業務の概要
作品画像
作品の説明

作品タイトル(プロジェクト名)

作品名やプロジェクト名、依頼内容など、「何の作品か」を書きます。タイトルだと分かりやすいよう、文字の大きさやフォントを工夫してみましょう。必要に応じてプラットフォームやジャンルなど補足を付けても構いません。

業務の概要

「作品のコンセプト」「担当業務」「使用ツール」「使用言語」「使用画材」「作業期間」「チーム環境」など、業務の概要を記入します。必要になる情報は職種ごとに異なりますが、作品に関わる情報を過不足なく伝えるのが大切です。情報量が多くなるので、枠で囲ったり、箇条書きにしたりなど、見やすさを意識して記載しましょう。

作品画像

自分が作成した作品の画像を載せます。一つの作品に対して、載せる画像の枚数に決まりはありません。WEBサイトやゲームを紹介するのであれば、「複数の画面」を載せるのもよいでしょう。イラストを紹介するのであれば、完成イラストだけでなく、ラフや線画といった「作業工程」を載せるのもおすすめです。立体製作物の場合は「写真」を撮って紹介します。「何をアピールしたいのか」の目的に合わせて、作品画像を選びましょう。 なお、WEBサイトや動画をWEB上にアップしている場合など、URLがあるものは記載しておきましょう。

作品の説明

作品の説明や工夫した点を記入します。デザインや編集の「目的・考え方」は画像だけでは伝わりにくいので、ここでしっかりアピールしましょう。一つの作品で複数の画像載せ、細部の説明をするのもおすすめです。

ポートフォリオの作成で気を付けること

気を付けること
単なる作品の羅列にしない
企業に合わせて載せる作品を選定する
紹介する作品の順番を工夫する
紹介する作品の数は多過ぎても少な過ぎてもNG
提出方法・ファイル形式を確認する

単なる作品の羅列にしない

就活では、ポートフォリオを通して「制作スキル」や「個性」を評価されます。また、実際の業務に関わる能力として、「問題解決能力」「プレゼン能力」「コミュニケーション能力」なども見られています。単に作品をファイリングしただけでは、採用担当者に自分の能力を伝えるのは難しく、書類選考で落とされてしまう可能性が高くなります。選考を進むためにも、ポートフォリオは手を抜かず作成しましょう。

企業に合わせて載せる作品を選定する

企業が求めているスキルに合わせて、ポートフォリオに載せる作品を選びましょう。例えば、WEBデザイナーの仕事に応募するのであれば、WEBサイトを中心にポートフォリオで紹介するのがおすすめです。デザイン力やコーディング技術など、実務で使えるスキルがあることをアピールできます。

紹介する作品の順番を工夫する

採用担当者は多くのポートフォリオを確認しなければいけないので、一つ一つをじっくり見る時間がありません。採用担当者の目に少しでも留まるよう、インパクトのある作品や完成度の高い作品から紹介するのがおすすめです。 また、複数ジャンルの作品を紹介する場合、企業の雰囲気や求められるスキルに沿った順番で作品を紹介するようにしましょう。

紹介する作品の数は多過ぎても少な過ぎてもNG

ポートフォリオに載せる作品は、5~10作品前後が理想です。1ページ1作品(1プロジェクト)、もしくは見開き1ページで1作品(1プロジェクト)紹介し、15~20ページ前後になるようポートフォリオを作成しましょう。 紹介する作品数が多過ぎると、個々の印象が薄れ、採用担当者の印象に残り難くなる可能性があります。また、数を重視してクオリティの低い作品を載せるのであれば、完成度の高い作品を深堀して紹介した方が印象もよくなります。 一方で、作品数が少な過ぎると、採用担当者があなたの実力を判断しきれない可能性があります。 未経験の方や職歴の浅い方で作品数が少ない場合は、ポートフォリオ用に新しく作るのがおすすめです。

提出方法・ファイル形式を確認する

ポートフォリオの提出方法は企業により異なります。最近では、紙媒体ではなく、データで提出することも増えてきました。また、上記にご説明した作品数などについても、指定がある場合も少なからずあります。データをアップロードする際は、ファイル形式や容量など企業ごとに指定されている場合が多いので、必ず確認しましょう。指定された形式以外で提出した場合、選考の対象外となってしまう可能性もあるので注意が必要です。

ポートフォリオを上手に作って自分の武器にしよう!

ポートフォリオは自分の「制作スキル」と「実務スキル」を企業に伝えるために欠かせないものです。クリエイティブ職の就活ではポートフォリオの提出を求められることが多いので、この記事を参考に早めに準備しておきましょう。また、「一度作ったら終わり」ではなく、常にブラッシュアップしていくのが大切です。ポートフォリオに載せている作品の完成度も大事ですが、ポートフォリオの完成度も採用担当者はチェックしています。良いポートフォリオは就活の強い武器になるので、何度でもチェックして、より良いものに仕上げていきましょう。

同じカテゴリーの記事