合同説明会に参加する意味はある?参加する目的や賢い回り方、服装について

合同説明会

就活の第一歩を踏み出すとき、まずは合同説明会に参加することから始めるという人も多いですよね。しかし、そもそも合同説明会に参加する意味があるのか、どのように回ればいいのか分からないという人も多いでしょう。そこで今回は、合同説明会に参加する意味や目的、賢い回り方について説明します。

合同説明会とは

合同説明会とは、複数の企業が同じ会場で一斉に会社説明会を行うイベントです。基本的に、就活情報サイトや各地方自治体が運営しています。

首都圏と地方都市で若干違いますが、大規模な合同説明会の場合は、数百社が集結するものもあります。多くの企業がイベント会場内にブースをかまえ、その企業ブースを訪れた学生を対象に、企業概要の説明をしたり、パンフレットの配布を行ったりします。ブース形式ではない場合は、セミナー形式で会社説明会が行われることもあります。

合同説明会に参加する意味はある?

合同説明会には多くの学生が参加しています。とはいえ、本当に意味のあるものなのでしょうか?実際に参加した先輩から「参加して良かった」という感想もあれば、「参加しても意味なかったよ」という感想を聞いたことがある人もいるかもしれません。ここでは、合同説明会に参加する意味について解説します。

目的を持って参加すれば意味がある!


合同説明会は、行く目的が明確になっていれば、参加する意味は十分あります。というのも、あらかじめ何を知りたいのかがはっきりしていれば、その情報を集めることに集中できるからです。合同説明会で回る企業も、自分の目的に合わせて選ぶことができます。効率的に欲しい情報が集められるで、意味のある合同説明会にできるはずです。


何となく参加するだけでは意味がない可能性も


合同説明会に目的も無く何となく参加するだけでは、「参加しても意味がなかった」と感じるかもしれません。特に、「友達が行くから…」「キャリアセンターの職員から言われたから…」といった理由で合同説明会に参加する場合は注意が必要です。合同説明会で得た情報も何に使えばいいのか分からず、結果的に、「時間の無駄」と感じる可能性があります。そうならないためにも、「自分は何の情報が欲しいのか」できるだけ目的をはっきりさせてから参加することが大切です。

合同説明会に参加する目的とは?

合同説明会に参加する目的

意味のある合同説明会にするためには、「自分が何を知りたいのか」を明確にしておくことが重要です。一般的に、就活生が合同説明会に参加する目的は以下の2つです。

・今まで知らなかった「業界」を知るため
・今まで知らなかった「企業」を知るため

それぞれ紹介します。



今まで知らなかった「業界」を知る ため


就活を始めたばかりの人にとって、「今まで知らなかった業界」を一度に知ることができます。自己分析がまだの人や、進みたい業界が定まっていない人は自分の就活の方向性をつかむきっかけになるでしょう。
また、一般的な合同説明会では、さまざまな業界から企業がブースを出しているため、業界間の比較ができます。「これまで関心がなかったけれど、説明を聞いてみたら意外と面白く、応募してみる業界を見つけるきっかけになった…」など、就活の視野が広がるチャンスでもあるのです。業界を知るために合同説明会に参加する人は、いろんな業界のブースを回るようにしましょう。


今まで知らなかった「企業」を知る ため


すでに進みたい業界が決まっている人は、合同説明会が今まで知らなかった「企業」を知る機会になります。合同説明会には、有名企業から一般的に「あまり知られていないけど優良企業」という幅広い企業が参加しています。「業界だけは決まっていて、企業選定の段階で迷っている…」という人は、新しい志望先を見つけるチャンスです。

合同説明会に参加するメリット

合説に参加する人

毎年合同説明会が行われているのは、開催する方はもちろん、参加する就活生にとって、多くのメリットがあるからです。実際に、合同説明会に参加するメリットは以下の2つがあります。

・企業の人と直接話せるチャンスがある
・さまざまな就活生と知り合える


企業の人と直接話せるチャンスがある


合同説明会では、説明が終わった後に座談会が開催され、社員と直接話せる場合があります。 多くの場合、合同説明会のブースにいるのは人事部の社員です。つまり、採用担当者と直接話ができる機会となります。就活に関する悩みや会社の雰囲気について質問するチャンスになるので、積極的に活用するようにしましょう。
しかし、ブースが混雑している場合は、座談会が行われなかったり、行われても発言する機会がなかったりすることがあります。そのため、できるだけ空いているブースを狙うのも1つの手です。ブースが空いていれば、座談会が開かれる可能性も高く、社員と話す時間も多く取れます。


さまざまな就活生と知り合える


合同説明会ではさまざま就活生と知り合う機会があります。例えば、同じブースにいる就活生同士で声を掛け合い、その場でSNSのIDを交換する光景は今や定番です。同じような業界や企業を目指す就活生と知り合い、情報交換ができるようになれば、就活をスムーズに進められます。また、就活に関する相談もできるので、ライバルではなく一緒にがんばる仲間にもなります。

合同説明会の賢い使い方

合同説明会受付

合同説明会を上手に就活に活かすためには、明確な目的を持って参加するのが大前提です。 そのうえで、合同説明会を賢く使えれば、効率よく就活に活かせる情報を集めることができます。具体的な方法は以下3つです。

「知らない業界・企業」を中心に回る
会場内は1人で回る
業界別・テーマ別の合同説明会に参加してみる

それぞれ紹介します。


「知らない業界・企業」を中心に回る


もともと会社説明会に行く予定のある企業については、合同説明会で時間を割いて話しを聞きに行っても良いですが、それよりも、「知らない業界・企業」や「名前だけ知っている企業」を中心に回るのもおすすめです。いろいろな業界や企業のビジネスモデルを知っていれば、面接でも有利になります。また、他業種、他企業の比較ができるので、本命企業の志望動機を考えるときの参考にもなります。


会場内は1人で回る


友人と一緒に会場に行くのはまったく問題ありませんが、会場内では別行動することをおすすめします。友人と回れば、友人が希望する企業にも一緒に行くことになります。その場合、自分の思い描く順番通りに会場内を回れなかったり、自分が興味ある企業の話を聞けなかったりと、時間を有効活用できない可能性もあります。また、ずっと友達といることで、他の就活生と知り合うチャンスも減ってしまいます。お昼や帰りの集合時間だけを決め、基本的には別々に行動するのがおすすめです。


業界別・テーマ別の合同説明会に参加してみる


合同説明会の中には「マスコミ業界限定」「ベンチャー企業限定」「中小企業限定」など、業界やテーマが絞られている説明会があります。テーマが決まっているので、参加人数や参加企業も限られます。そのため、自分の知りたい情報に合わせて、より効率よくブースを回れるはずです。

また、参加者に関しては、自分と同じような業界・企業を目指している人と知り合えるメリットがあります。目指す方向が一緒の人と知り合えれば、より有益な情報交換ができます。就活生と知り合い、情報交換も視野に入れている人は、「〇〇業界合同説明会」のように、ある程度参加者の範囲がくくられている、特化型の合同説明会に参加してみましょう。

合同説明会のよくある疑問

合同説明会に参加する女性

合同説明会に関して以下のような疑問を持つ人も多いのではないでしょうか?

・どんな情報が得られるの?
・服装はどうしたらいい?
・名刺をもらったらどうしたらいい?
・選考に有利になる?

ここでは、上記4つの疑問について、それぞれお答えします。


どんな情報が得られるの?


合同説明会は、企業ごとに行われる会社説明会のミニ版のようなものです。得られる情報も限られてくる傾向にあります。そのため、志望企業が決まっている人は、合同説明会では志望企業以外を中心に回ってみるのも良いかもしれません。他業界や競合他社の比較として合同説明会を活用しましょう。
志望企業の情報に関しては、より多くの情報を集中的に得るためにも、合同説明会の他、企業単体で行っている説明会に参加するのがおすすめです。


服装はどうしたらいい?


合同説明会に参加するときの服装は、基本的にはリクルートスーツやビジネススーツです。 ただ、「スーツならなんでもいい」というわけではありません。スーツの中でも、成人式で着用するようなブランド物のスーツ、特に光沢のあるものは避けましょう。

説明会の中には、「服装自由」としているものもあります。だからといって、奇抜な服装で参加すると痛い目に遭う可能性が高いです。服装自由の説明会であっても、スーツを着用していたり、オフィスカジュアルを意識した見た目に失礼の無い私服の人がほとんどです。どうしても私服で行きたいという人は、デニムなどを避けたオフィスカジュアルで参加しましょう。

また、特に注意が必要なのが、「私服でお越しください」と指定されているものです。「私服で」と指定されている場合は、企業側も何らかの意図があるはずなので、スーツではなく私服で参加しましょう。ただし、説明会もビジネスシーンの一部なので、あくまでもビジネスを意識した服装を心がけるのがおすすめです。


名刺をもらったらどうしたらいい?


企業ブースを回ると、企業側の社員から名刺をもらうことは珍しくありません。もちろん、相手もあなただけに渡しているわけではないため、説明会後に必ずリアクションする必要はないでしょう。
ただし、興味がある企業(少しでも応募する可能性がある企業)なら、名刺に記載されているアドレスにお礼のメールを送ると効果的です。社員側の印象に残りやすいため、後々メリットとして、効果を発揮する場合もあるかもしれません。


選考に有利になる?


合同説明会への参加によって、合否に影響を及ぼすことはほぼありません。そのため、「選考を有利にしたい」という目的で合同説明会に参加するのはやめましょう。
しかし、合否に関わらないということは、様々な質問をできる場だと考えることもできます。社会人でなければ分からない情報を聞き出すチャンスですので、積極的に質問するようにしましょう。
ただし、礼儀を欠いた質問や態度は、人事の方に悪い印象で覚えられてしまう可能性があるため、気を付けましょう。

合同説明会に参加する意味・目的を明確にしよう!

合同説明会には、明確な目的を持って参加することで、より多くのメリットを実感することができます。「みんなが行くみたいだから…」「大学から行けって言われたから…」という理由ではなく、「どんな業界があるのか知りたい」「業界はある程度絞れているから、まだ知らない企業を見つけたい」などの目的で参加するとよいでしょう。

合同説明会では、同じ目標を持つ就活生と知り合うこともでき、ブースの社員と直接話せるチャンスがあります。そこから多くの有益な情報を共有することもできるでしょう。

少しでも興味があるなら、事前に自分が持つ目的について深堀したうえで、積極的に参加してみましょう!