ボランティアに興味はあっても、始めるきっかけがないからと、結局何もできずに時間が過ぎていませんか?ボランティアは多くの学びを得る貴重な体験です。ここでは、ボランティアの種類や海外ボランティアの費用・注意点などをご紹介します。
無償で労働力を提供するボランティア。なぜ大学生はボランティアをするのかと疑問を持つ方もいるかもしれません。実はボランティアを通して得られる経験や利点はたくさんあります。ここでは主なものを4つご紹介します。
・自己啓発
・まだ見ぬ出会い
・帰国後の変化
・就活の自己PRにも活かせる
ボランティアはバイトやサークル活動とは全く違った発想から行われるものです。新しい経験は新しい価値観をうむきっかけになります。ボランティアを通して、自分の知らないところで困っている人がいること、当たり前のように見える景色も誰かの力によって綺麗な姿を保てていることを知ります。すると、自然と誰かの役に立とうという意識が芽生え、自身の成長につながるのです。
ボランティアに参加することで大学では出会えない世代や社会人など、新たな出会いが生まれます。たくさんの人と出会うことは、それだけ人の価値観を知り視野を広げるチャンスです。意気投合し、友人としてその後も長く付き合える人と出会えるかもしれません。なかには、男女の出会いがあったという人も!
海外でのボランティアを経験すると、多くの気づきを得ることができます。日本の良さを実感する、逆に日本に足りないと感じる部分を知ることもあるかもしれません。このような気づきが今後の行動に良い変化を促してくれるのもボランティアならではの魅力です。
ボランティアは奉仕活動です。自らの利益のためではなく、誰かに役立つための自主的な行動です。とはいえ、人生経験が豊かになるなど、自分にもメリットがあるのも事実。ボランティアで得た経験は、まさに自分だけのものです。何を感じ、どう活かしたいかを就活の際の自己PRに活用できれば、説得力のある内容になります。
学生が参加できるボランティアはたくさんあります。若い力を求めている団体や人々がたくさんいるため、自分の興味のある分野で活動してみてはいかがでしょうか。
・環境保全ボランティア
・教育支援ボランティア
・地域活性化ボランティア
・災害救助ボランティア
ここでは以上の4種類のボランティアを解説します。
環境保全ボランティアとは自然保護や里山保全、生態系の維持などに携わるボランティアです。環境保全ボランティアでは各地の貴重な野生生物の調査や生態系保護などに携わりながら、現地の豊かな自然環境とアクティビティを体験できます。
身近な場所で参加しやすいものとしては、地域の清掃活動や河川の浄化活動、リサイクル活動などがあります。都市部から離れると、ダイビングをしながら珊瑚礁や海洋生物の調査、海のなかの清掃をしたり、過疎化により人の手が入らなくなった地の整備をしたりと、貴重な体験ができる機会も増えます。
学校教育や社会教育などに協力するボランティアです。特に、教育分野にすすみたい学生が参加しています。家庭の事情や発達の関係で、学習に問題を抱えた子どもたちの教育に協力したり、居場所のない子どもの安心できる居場所をつくったりと活動は様々です。
学習に問題を抱えた子どもはたくさんいます。その問題はひとりひとり違うため、勉強を教えるスキルはもちろんですが、子どもの変化にいち早く気づく観察眼や、関係機関との連携など、教育に携わる仕事に通じる経験を学ぶことができます。
少子高齢化や過疎化がすすむ地域において、その地域の活性化を手伝うのが地域活性化ボランティアです。お祭りやイベントの手伝いや運営、自然災害からの復興など、地方を元気にしようと様々なプロジェクトが実施されています。
多くの人がボランティアと聞くとイメージするのが、災害救援ボランティアではないでしょうか。地震や水害、噴火などによって被災した地域の復旧活動や復興活動を行います。応急処置や被災した人への接し方など、被災地のボランティアを行う上で知っておきたい知識は、講座などで身に付けることが可能です。
海外でのボランティアの参加は、学生に根強い人気があります。ただし、日本とは違う環境でボランティアをするため、話せる言葉によってできることが限られたり、治安の悪い場所であったりと、注意が必要なケースもあります。
海外でボランティアに参加する場合、渡航費や滞在費は自費で参加するのが一般的で、多額の費用がかかるケースも珍しくありません。ボランティアに行く国や団体、参加日数にもよりますが、おおよそ参加にかかる費用の相場は5~6万円と言われています。さらに、生活費や渡航費などがかかるため、1度のボランティアで10万円はかかると認識しておいた方が良いでしょう。
できるだけ費用をおさえて安心できる団体のもとボランティアに参加したい人は、日本国際ワークキャンプセンターを利用する方法がおすすめです。日本国際ワークキャンプセンターは95か国のボランティアに携わっており、参加すると現地のNGO団体の宿泊場所と食事が提供されるため、生活費をおさえて参加できます。
このグラフからアジア圏が人気であることがわかります。アジアの中でも特に東南アジアに集中。発展途上国が集中する地域なため、そもそもボランティアの活躍の幅が広いことが影響しています。また距離が近く物価が安いためボランティア費用をおさえることができる点も人気の理由です。
海外でのボランティアは、日本のボランティアとは違う注意点も多くあります。訪れた地のルールや価値観を守ることはもちろんですが、自分の身は自分で守るという、緊張感も持っておく必要があります。
今回は特に重要である下記2点をそれぞれ紹介していきます。
・健康管理
・危機管理
海外は、日本とは違う気候と食べ物ですから、特に健康管理は大切です。さらに、衛生環境や医療事情は日本ほど充実していない国が多いです。衛生面の確保やできる限り体調不良を起こさない対策が必要です。
動く際にはできるだけケガをしないよう注意したり、肌を守る服装を心がけたりと、普段の生活でできる対策もあります。万が一、体調不良になった時のことを想定し、どうすれば良いのかの事前調査や参加する団体の説明を受けることも重要です。
ボランティアとして出向く土地は日本と違い、治安の悪い国もたくさんあります。夜遅くに出歩くなど犯罪に巻き込まれやすい行動は避け、自らの身をしっかり守ることが大切です。
海外の交通事情も、日本とは異なります。道路が整備され、信号を守る国民性はむしろ世界のなかでは珍しいと言って良いでしょう。交通ルールがあまり守られていない国では、車などの乗り物へのリスク管理も忘れてはいけません。
社会人になると、ボランティアに参加したくても仕事や家庭との両立で、なかなか時間がとれなくなります。学生という、自由な時間が多い時期だからこそ、たくさんのボランティアに参加できます。また、海外など、お金を払ってでもボランティアに参加することで得られる経験は貴重です。この記事でボランティアに興味を持ったという方は、これを機会に参加してみてはいかがでしょうか。