3DCGデザイナーの仕事に就きたい!知らないと損する業界・就職先について詳しく説明

3DCGデザイナー
皆さんの中には3Dで描かれるキャラクターやパノラマといった独特の世界観に心が奪われたり、興味を惹かれたりした経験をお持ちの方はいらっしゃいますか?

かつて3Dは一部の企業や研究所でしか得ることのできない技術でしたが、21世紀に入ってからはコンピューター技術が急速に発達、最近では家庭用のPCやゲームにも活用されるようになりました。さらに3DCGは映像の美しさや滑らかさが特徴で、一度ハマるとその虜になるファンも多いようです。

そんな3DCGに興味を持ったことがきっかけとなり、「自分もゲームやグラフィック制作の仕事に携わってみたい」、「デザイナーとして作品を手掛けてみたい」と考える就活生も少なくないでしょう。

そこで今回は、3Dを扱うプロフェッショナルである「3DCGデザイナー」の仕事内容やスキル、適性などについて詳しく解説していきます。

3DCGデザイナーの仕事内容

普段私たちが目にする3DCGを利用したゲームやアニメーションの中で、視覚に訴えかけるデザインを担当するのが「3DCGデザイナー」の仕事。3D作品は、「1.モデリング」→「2.テクスチャー」→「3.リギング」→「4.モーション」→「5.レンダリング」というプロセスを踏んで完成に至りますが、3DCG製作ソフトを使用することによって作り上げていくのが3DCGデザイナーの役割となっています。

ここからはそれぞれの工程を詳しく説明していきましょう。

1.モデリング

モデリングを中心に担当する人のことを「モデラー」と呼びます。
モデラーの仕事は、主にイラストやイメージ画像といった2Dの図から3Dのオブジェクトを作ること。キャラクターや背景などは、それぞれ専属の担当者がいる場合もあり、複数人で連携しながら1つの作品を仕上げる場合もあります。

2.テクスチャー

3D作品に欠かせないのが「立体感」。立体感を生み出すために色を工夫したり質感を加えたりすることで、よりキャラクターや背景に現実感を与えられるようになります。モデリングされたイラストはテクスチャーを行うことにより、初めて3D化されるのです。こうした質感を手がける専門家は、一般的に「テクスチャーデザイナー」や「テクスチャーアーティスト」などと呼ばれています。

3.リギング

3D化されたキャラクターや背景はそのまますぐに動き出すわけではありません。リアルな動きを演出するためには、まず「リギング」という、動きをつけるための仕組み作りが必要です。「リギング」を行うことでキャラクターの動きを自然に見せ、次のプロセスまでの流れをスムーズにできるようになります。

4.モーション

「モーション」とは、その名の通りキャラクターや背景に動きを加えること。別名「アニメーション」とも呼ばれ、リギングされたキャラクターが不自然な動きにならないよう、実際に操作したり動かしたりしながらリアル感を再現していきます。こうしたモーション作業をメインに担当する人のことを「3DCGアニメーター」と言う場合もあるようです。

5.レンダリング

レンダリングとは、抽象的なデータ・情報をもとに様々な処理を加えることで画像や音声、映像などを生成することを指します。具体的には、キャラクターや背景などの質感や光源、シェーディングなどを設定し、動画や静止画に出力していくのが仕事です。3DCG動画では、出力までに5日~1週間以上の時間を要する場合もあり、処理する情報量によって生成する期間が異なります。

このように、3DCGデザイナーが手がける分野は多岐にわたりますが、1人のデザイナーがすべての工程を手がけることは少なく、分業や協業体制で作業に当たるのが一般的です。
そのため3DCGデザイナーとして仕事をするためには、これらのプロセスをよく理解するともに、各分野への幅広い知識やスキルが求められます。

2DCGデザイナー/グラフィックデザイナーとは何が違う?

3DCGデザイナー

近年、スマートフォンや家庭用のゲームは3DCGで制作されることが増えてきました。しかし2DCGの仕事がなくなったわけではなく、現在でも2Dの技術が必要とされる場面は数多くあります。

そんな3DCGデザイナーと2DCGデザイナーの最も大きな違いは「扱うソフト」にあります。
3DCGを制作するには「Maya」・「3ds MAX」といったソフトを使用し、立体的なグラフィックを作り上げていくことになりますが、2DCGの場合は「Photoshop」・「illustrator」といったAdobe系のソフトを使用し、ポスターやロゴ、キャラクターなどの制作を担います。

また、グラフィックデザイナーは2DCGデザイナーと「2Dのデザインをする点」は共通していますが、主に雑誌広告や商品パッケージ、カタログといった紙媒体での印刷物デザインを手がけるのが特徴。時には大きな看板広告を手がける場合もあり、より多くの人に自分のデザインを見てもらえるチャンスがある点は最大の魅力といえるでしょう。

最近では2DCGと3DCGの技術を両方持つデザイナーも少しずつ増え始めており、2D・3Dのどちらの領域も担当できるハイスキルな人材は、ゲーム会社や広告会社、デザイン会社、メーカー、映画会社など様々な分野で活躍できる可能性を秘めています。

3DCGデザイナーになるには?

新卒で3DCGデザイナーとして就職するためには、専門学校や大学で3Dのスキルを身に着けるのが確実です。
特に「3DCGデザイナーとして即戦力になりたい」、「絶対に3DCGデザイナーになってみせる」という強い意思のある人なら、3DCGを使ったゲーム制作やグラフィックの技術を基礎から習得できる専門学校がおススメ。実際に現役で3DCGデザイナーとして働いている講師や業界をよく知るスタッフも多く、仕事の実情を聞いたりリアルな職業体験などを経験したりできることから、就職を見据える上でもメリットが大きいといえます。

一方大学では、美術や芸術系の学部や3D技術を専門に扱う学部を選ぶのが3DCGデザイナーへの近道。3DCGデザイナーには高いデッサン力や芸術的思考なども求められるため、専門的な美術のスキルや知識を身に付けられる美大や芸大を選択すれば、就職した後も大学時代に培った力を十分に発揮できるはずです。

また大学では、学科科目に加え学部共通科目であるマーケティングや心理学、経済学、政治学なども併せて勉強でき、教養を広げることも可能。さらにサークル活動や部活動なども充実しているため、キャンパスライフをエンジョイできるのも魅力の1つです。

そのほかには、独学で3DCGを勉強する、3DCGを扱う会社にアルバイトとして採用してもらい職務経験を積む、といった方法もあります。しかし独学の場合には、就職にあたってスキルが証明できる資格や制作物を提出する必要があるため、かなりハードルは高めです。またアルバイトの場合には、なかなか求人が出ない、仮に入社できても雑用や事務といった別の仕事を任される可能性がある(自分のやりたい仕事を任せてもらえるとは限らない)といったデメリットがあるので注意しておきましょう。

3DCGデザイナーに求められるスキル・資格

3DCGデザイナー

3DCGデザイナーを目指す際、絶対に必要となる資格というものはありません。
ただし即戦力となって働くためには、「Maya」・「3ds MAX」ソフトといった3DCGの技術やデッサンなど基礎的な知識やスキルを学んでおく必要があります。また民間資格ではありますが、CG-ARTS協会の主催する「CGクリエイター検定」や色彩協会検定が主催する「色彩検定」などもスキルを証明するのに便利でしょう。加えて「Photoshop」や「illustrator」といった2DCGスキルがあると、就職活動において他の就活生との差別化を図ることもできます。

3DCGデザイナーの世界は完全なる実力主義。そのため日々アップデートしていくコンピューター技術の進化に追いつこうとする姿勢は欠かせません。常に最先端のスキルや知識を身に付けようとする向上心や意欲、根気も必要です。

3DCGデザイナーの適性

3DCGデザイナーと一口で言っても、作業工程は細かい領域に分かれており、どの分野に特化するかによって適性は異なります。

たとえば、キャラクターの動きの仕組みを作るリギングの担当者であれば論理的な思考が求められますし、モデリングやアニメーターはクリエイティブな能力が必要とされるため、センスや発想力が要求されるでしょう。

またリアルな動きを再現するためには、普段から生き物の動きや色彩の微妙な違いなど、些細な気付きができる観察眼や、それをキャラクターや背景に反映するための表現力も必要です。

さらにすべての分野に共通するスキルとして、他のメンバーと円滑に仕事をするためのコミュニケーション能力や地道な作業が苦なくできる忍耐力などを備えておくと良いとされます。

とはいえすべてのスキルを学生のうちに完璧に身に付けておくのは至難の業。就職した後、実際の現場で経験を積みながら培われていくスキルも多いため、「適性がないから…」、「自分には不向きなのではないか」と過度に心配してしまい、3DCGデザイナーになる道を諦める必要は全くありません。

3DCGデザイナーを目指す人の面接攻略法

3DCGデザイナーとして就職を目指すのであれば、3DCGデザイナーとしてのスキルをアピールするための「ポートフォリオ」の制作は必須です。3DCGデザイナーの需要は高まっているものの、3DCGの技術を扱えるデザイナーはまだそれほど多くなく、高いスキルや実力をアピールすることができれば面接にも有利になるに違いありません。

また面接では学生時代に学んできたことに加えて、「なぜ3DCGデザイナーを志すのか?」、「なぜこの会社でなければならないのか?」といった点を詳しく聞かれるケースも多いです。そんな時には、自らのエピソードを添えるとともに、具体的かつ熱意のあるメッセージを面接官に伝えるようにしましょう。

最近は、コロナ禍ということもありオンライン上での面接も増えてきました。とはいえ、面接の基本的な部分はリアル面接と何ら変わりありません。「デザイナーだから少しくらい自由にしてもOK」、「画面越しだから、面接官も細かい部分までは見ていないだろう」と安易に考えることなく、身だしなみや立ち振る舞いにも気を配り、少しでも面接官に好印象を残すことが面接攻略のポイントです。

3DCGデザイナーの就職先

3DCGデザイナー

3DCGデザイナーの就職先には、

・ゲームメーカー
・アプリ制作会社
・映像制作会社
・アニメ制作会社

などが挙げられます。

求人数はエンタメ系の企業が多いものの、3D技術は多くの場で活用されているため、建築業界や広告業界、アパレルなどでも活躍することが可能です。複数の3Dソフトが扱える、また2Dの技術も持ち合わせている、といった高度なスキルがあれば、求人の選択肢が増えたりスカウトが来たりとより良い条件で入社できる場合もあります。

3DCGデザイナーの雇用形態

3DCGデザイナーは、ゲーム会社やスマホアプリ制作会社、映像会社などで正社員または契約社員といった形で働くのが一般的です。最近では3DCGデザイナーを好待遇で迎え入れる企業も増えており、これから需要はますます高まるものと見られます。

とはいえ3DCGデザイナーは、スキルや実力が重視される職種のため、「学歴が高い」「資格をたくさん持っている」というだけでは務まりません。
その反面、実力や実績さえあれば企業から引っ張りだこの人気デザイナーになれる可能性もあります。将来的には起業したりフリーランスとして活動したりするという選択肢も視野に入れ、仕事に精を出すのも良いでしょう。

求人の探し方

3DCGデザイナーとして新卒で入社を考えるのであれば、関連業界に強い就職サイトで企業探しをするのがおススメ。中でも「3DCGデザイナーとして就職したい!」と考える就活生に最適なのが、ゲーム業界など、クリエイティブ業界に強い就活サイト、クリ博ナビです。

クリ博では3DCGデザイナーをはじめ、ゲームや映像業界等に特化した求人が掲載されているだけでなく、サイト上に掲載されるコラム記事や定期的に実施される説明会・セミナーを通して、業界の動向をチェックしたり、業界内で働く人の実話などを聞いたりすることができます。

昨年に続き2021年もコロナ禍で就職活動が大変な時期ではありますが、クリ博ナビではオンラインで開催されるコンテンツも多く、「3密」を避けながら安心して就活に臨める他、遠方に住む学生も気軽に参加可能できるようになっています。

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まとめ

今回の記事では、3DCGデザイナーの仕事内容や必要となるスキル、適性、就活の攻略法などについて詳しく紹介してきました。

3D技術はまだまだ扱える人材が少なく、専門性を高めたスペシャリストになれば好条件での就職も可能です。
そうなるためにも、学生時代から地道にコツコツと腕を磨いておくことが、引く手あまたの3DCGデザイナーになる近道であることは間違いありません!

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