OB・OG訪問で企業理解を深めよう!訪問手順とマナーを解説

就活で有効なOB・OG訪問。採用企業への理解を深められるメリットがあります。正しい訪問方法とマナーについて解説します。


そもそもOB・OG訪問とは?

OB・OG訪問とは、あなたが就職希望する業界や、企業で働いている先輩を訪ね、業界や企業研究をするために、実際の仕事の内容や企業理念などの理解を深めるための事前調査のことをいいます。


OB・OG訪問はいつする?

OB・OG訪問の時期ですが、本採用がスタートする6月までに済ませる必要があります。また人気の企業や社会人も訪問のピーク時には日程が合わないこともありますので、3月~4月をめどに早めに計画を立てましょう。


OB・OG訪問をする3つの理由

就活をする上でOB・OG訪問をする理由は、主に以下の3つです。

1. 志望動機の資料と予備知識の収集
2. 会社の内情をよく知ることで自己PRのメリットになる
3. 採用面接の演習

それぞれについて、詳しくご紹介します。

1. 志望動機の資料と予備知識の収集


志望する会社のホームページやパンフレット、企業説明会などでも会社理念や経営方針は学ぶことはできますが、オフィシャルな内容に限定されてしまいます。実際に働く人の生の声を聞くことで、志望業界全体の実状や社風、働き方についての詳しい情報を得ることができます。

2. 会社の内情をよく知ることで自己PRのメリットになる


就活で重要な位置を占めるのが自己PR。志望企業の内情をよく理解していることで、就活の自己PRが作成しやすくなります。志望企業が求めている人材像や能力をアピールできるメリットがあります。

3. 採用面接の演習


OB・OG自身がこの会社に就職を決めた理由や選んでよかった理由、いままでやりがいを感じたことなど実際の現場でしか味わえない実体験の情報を収集します。自分の会社への志望動機をまとめる参考になります。


OB・OG訪問のやり方と流れについて

1. OB・OG訪問の相手を見つける
2-1. アポイントを取り付ける【メール編】
2-2. アポイントを取り付ける【電話編】
3.【チェックリスト】初日までに準備しておくものを確認
4. OB・OG訪問の必ず当日にやるべきことマナーを確認

1. OB・OG訪問の相手を見つける


訪問先を探す方法は以下の4つがあります。

(1)ゼミ、サークル、部活のOBをあたる
(2)大学の就職課のOB名簿から探す
(3)人脈(知人・親戚・家族)からのツテを頼る
(4)SNS利用

一般的にOB・OG訪問先として紹介されるのが指導教官からの推薦などですが、志望の業界や企業に必ずしも卒業生が就職しているとは限りません。活用できる人脈や組織を通じて積極的にOB・OG訪問先を探しましょう。

2-1. アポイントを取り付ける【メール編】


就活で行うOB・OG訪問の取り付け方には、2種類の方法があります。

(1)メールでアポイントを取り付ける
(2)電話でアポイントを取り付ける

ここでは、メールでアポイントを取り付ける方法をご紹介します。

■メールの書き方7つの注意点
<注意点>
A. 宛名
宛名は会社名、部署、名前の順に書き会社の前株、後株も忠実に記載し、(株)という省略形は使いません。

B. 名乗り
直筆で書く手紙のように時候の挨拶は省き、簡潔に誰からのメールであるかまずは名乗りをします。

C. 目的
面識のない方へのメールでは、特にどこからの紹介なのかを明記すると分かりやすい。

D. お願い
志望企業への期待と興味を示す意欲のある文章を記載。

E. 日程
訪問したい日程はこちらが提示します。場所はOB・OGに都合の良い場所を指定してもらい、自分が訪ねるようにします。日程が合わない場合はOB・OGからの返答により、調整。

F. 結び
忙しい時間を割いて協力を頂けることに感謝の意を表します。

G. 連絡先
必要最小限の連絡先を記載しておきます。

社会人宛てのメールは先輩であってもビジネスメールが基本です。また面識のないOB・OGへの突然のメールは受け取り側への気遣いを忘れずに丁寧な文章を心がけましょう。忙しい相手の時間を融通してもらって訪問するわけですから、お願いと感謝の気持ちが表れる内容を心がけます。忙しい時間を割いて協力を頂けることに感謝の意を表します。

■アポイントのメール例文
○○株式会社 ○○部 ○○様

突然のメール失礼致します。
私は○○大学○○学部に在学しております○山△子と申します。

大学の就職課よりOO様の連絡先の紹介を受けまして、
OB・OG訪問をさせて頂きたくご連絡を差し上げました。

現在就職活動で企業研究を行っておりまして、貴社に大変興味を持っております。
○○業界、お仕事内容について、○○様にお話をお伺いする機会を頂けませんでしょうか?
もしお受けいただけるのであれば、下記日程でご都合のよろしい日時はございますでしょうか?

○月×日(火)12時~20時
○月×日(水)12時~20時
○月×日(木)10時~20時

尚、いずれの日程もご都合が悪いようでしたら、○○様のご都合に合わせますので、 日時と場所をご指定下さい。

突然のお願いで誠に恐縮ですが、ご検討頂けると幸いです。
何卒、よろしくお願い致します。

○○大学○○学部
○山△子
携帯:090-0000-0000
Mail:maruyama-san@xxxx.ne.jp

2-2. アポイントを取り付ける【電話編】


電話でのアポイントの取り付けは相手の反応がすぐに確認でき確実な方法ですが、仕事中に担当者を電話口に呼び出してもらう面倒をかけることになります。会話は手短に話す手順をあらかじめまとめておきましょう。電話でアポイントを取る際の会話例とポイントを紹介します。

【ポイント1】
<電話をかけたらまず、取り次ぎをしてもらう>
自分の大学名、学年、学科、氏名を名乗り、担当の方のフルネームを伝えて取次をしてもらいます。固有名詞ははっきりと伝えましょう。

企業:「はい、○○株式会社でございます。」
学生:「お忙しいところ失礼致します。私○○大学○年の○○と申します。××部の○○△△様はいらっしゃいますか?」

【ポイント2】
<取り次いでもらったら、改めて自己紹介をする>
OB・OGに取り次いでもらったら、改めて自己紹介をして、相手の情報の入手先と電話の目的を伝えます。

学生:「大学の就職課のOB名簿で○○さんのお名前を拝見し、本日は会社訪問の件でお電話致しました。」

【ポイント3】
<OB・OGに話を聞きたい旨を伝え、訪問のお願いをする>
学生:「現在就職活動中でして、貴社に興味を持っております。○○様に是非お話を伺いたいと思っているのですが、OB・OG訪問のためにお時間を取って頂けないでしょうか?」

【ポイント4】
<日程と場所を調整する>
OB・OG訪問の承諾を受けたら、先方に都合のよい日時と場所を指定してもらいます。日程が決まらない場合は、自分の電話番号やメールアドレスを伝え、相手の連絡先と都合のよい連絡が取れる時間などを確認し、改めて日程の調整をします。

学生:「承諾して頂きまして有難うございます。早速ですが、○○さんのご都合のよい日時と場所を教えて頂けますか?」

【ポイント5】
<一度復唱して確認。お礼と挨拶を忘れずに>
アポイントの日時、場所が決まったら、もう一度復唱して確認します。お礼と挨拶を述べて、相手が電話を切ってからこちらは電話を切るようにしましょう。

学生:「有難うございます。では○月△日○○時に○○カフェに伺います。本日はお忙しい中、有難うございました。当日よろしくお願い致します。」

3.【チェックリスト】当日までの準備するものを確認


■服装
リクルートスーツ、オフィスカジュアル(グレー、ベージュ、ネイビーなど)

■持ち物
筆記用具、メモ帳、質問したい項目のリスト

OB・OG訪問は、情報収集なので、正式な選考ではありません。しかし、卒業後入社をするかもしれない企業の先輩にお話を聞くので、社会人的なマナーは守りましょう。
服装はリクルートスーツもしくはオフィスカジュアルが良いでしょう。クリエイティブ系など、服装の規定がない業界を志望している場合も、できるだけ清潔感が与えられる服装を心がけておくべきです。
質問したい項目は、箇条書きでリスト化しておくと、当日スムーズです。

4. OB・OG訪問の必ず当日にやるべきことマナーを確認


OB・OG訪問当日の流れについてまとめましたのでご紹介します。

(1)挨拶
まず、訪問の時間を作って頂いたお礼を必ず述べます。名刺を差し出されたら受け取ります。名刺は、訪問中は机の上に置いておきます。

(2)OB・OBへの質問
あらかじめ企業研究をし、質問のポイントを絞っておきます。効果的な情報収集のために会話の想定をして十分な準備をしておきます。

(3)最後にお礼

(4)訪問後のお礼
帰宅して24時間以内には、メールでお礼の文章を送りましょう。


OB・OG訪問の際にこれだけは聞いておきたい3つの質問項目

OB・OG訪問の当日を有意義にするためにあらかじめしっかりと企業の情報を調べ、自分が質問したい内容をまとめておきます。聞いておくと役に立つ質問項目をまとめました。

(1)仕事の内容を理解できる質問
OB・OGが今までに経験してきた仕事内容や平均的な1日のスケジュールを聞き、仕事の内容を理解する情報を収集します。

(2)会社を知るための質問
OB・OGが感じる会社の強み、課題や業界全体の流れなどを質問します。会社独自の社風や特徴を理解し、志望動機作成の資料に役立てます。

(3)仕事のやりがいを見出すための質問
OB・OG自身がこの会社に就職を決めた理由や選んでよかった理由、いままでやりがいを感じたことなど実際の現場でしか味わえない実体験の情報を収集します。自分の会社への志望動機をまとめる参考になります。


OB・OG訪問で気を付けるべき3つの注意点

OB・OG訪問では避けるべき質問もあります。気を付けたい質問内容3つを解説します。

(1)残業・給与・福利厚生
給与や残業、福利厚生は個人のプライバシーの範囲です。こういったデリケートな質問は避けましょう。

(2)否定的な質問
会社の離職率や後悔したことなど貴重な時間を割いてOB・OG訪問に応じてくれた相手にネガティブな印象を与える質問は失礼にあたります。否定的な言及は避けるべきです。

(3)部署以外の質問・抽象的な質問
相手の部署以外の内容や相手が答えにくい抽象的な質問は慎みましょう。


当日までしっかりと準備をしてOB・OG訪問を成功させよう!

OB・OG訪問は就活の中でも企業の理解や仕事に対する志望動機を固める有効な情報を収集できる機会です。OB・OG訪問の実施と会社内定には直接密接な関係はありませんが、人事担当者には聞けない貴重な現場の声を聞き、自身の就活に有利に役立てることができます。
OB・OG訪問で時間を作ってくださる社会人の立場を考慮し、訪問時までにできる企業情報収集、質問の準備、相手へのマナーなど十分な準備を怠らないようにしたいものです。