



「コンテンツとは何でしょう?」と聞かれて、皆さんはどう答えますか? 「内容」や、「雑誌・書籍の目次」「情報の中身」などの言葉が思い浮かぶと思いますが、コンテンツ業界の動向をまとめた『デジタルコンテンツ白書 2008』によれば、「さまざまなメディア上で流通する、映像・音楽・ゲーム・図書など、動画・静止画・音声・文字・プログラムなどの表現要素によって構成される情報の内容」と定義されています。具体的には、テレビや新聞などのニュース、音楽、アニメ、映画やゲーム、広告や書籍、マンガなどのことを指し、これらを生み出す産業全体が「コンテンツ産業」と呼ばれています。
では、「コンテンツ産業」の規模はいったいどれほどのものなのでしょうか。2007年の統計によると、市場規模は、13兆8180億円。この数字は、日本人一人あたり、年間に10万円強の額のコンテンツを消費している計算になります。分野別の割合で見ていくと、書籍や新聞パッケージソフトの売り上げなどを合わせた図書・新聞・画像・テキスト分野が42.0%、映画の興行収入、テレビ放送・関連サービスなどを合わせた映像分野が35.1%、ラジオなどを含む音楽・音声が13.5%などと続いています。
(出典:『デジタルコンテンツ白書2008』/経済産業省 商務情報制作局 監修/財団法人 デジタルコンテンツ協会 編)
技術評論社発行の『業界×快速ナビ コンテンツビジネス業界がわかる』によると、国別のコンテンツ市場で、ダントツの1位はアメリカの37.4兆円。次いで日本の10.6兆円、イギリスの7.1兆円、以下ドイツ、フランスと続きます。この数字は、ビジネスモデルの異なる国際比較のため、カラオケや携帯電話などを除き、映画やテレビ、ラジオ、新聞・雑誌、音楽ソフト、ゲーム機器、インターネット広告などの額で算出しているそう。また、コンテンツの対外輸出を見てみると、すでにゲームやアニメなどのコンテンツは、日本の重要な輸出品目で、日本アニメの対米輸出額は、鉄鋼製品の3倍にのぼるといわれています。
(出典:『業界×快速ナビ コンテンツビジネス業界がわかる』/技術評論社)

皆さんはGNCという指標があるのをご存じでしょうか。2002年、アメリカの研究者、ダグラス・マックレイが、GNP(Gross National Product)=国民総生産ではなく、GNC(Gross National Cool)=国民総魅力というスケールで国力を計った結果、日本が世界一の文化大国であると発表しました。この指標は、秋葉原やJ-POP、アニメなど、世界の人々を惹き付ける日本カルチャーを評した「クール・ジャパン」という言葉とともに、世界に広まりました。また、日本語のカワイイも、欧米圏を中心に「Kawaii」として、広く海外で使われています。グローバリゼーションの中で重要になる国家ブランドの構築に向けて、伝統ある日本文化とこうしたポップカルチャーの魅力を海外に伝えるコンテンツ産業の重要性は、今後ますます高まると予想されています。
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